語源の広場

『英語耳』松澤喜好、『日本語と英語をつなぐ』すずきひろし、『Gogengo!』角掛拓未が送る、英語の語源をさまざまな切り口でお伝えするコンテンツです。

389 vari「変化をつける」L.variare

(15語) variety「多様性、バラエティ」、various「さまざまな」の語源は、ラテン語L.variare「変化をつける、さまざまな色にする」 L.varius「種々の、さまざまな、さまざまな色の」です。

 

「さまざまな」の背景には、L.varietas「雑多、2以上の色がある」のように、1色ではなく2色以上が使われていること、つまり単調なデザインではないことが2500年前に表現されていたことが出発点です。

 

 

出現頻度: 高い

日本の中学生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 variety    変化、多様性、種々さまざま ◇L.varietas雑多、2以上の色がある  
 various    さまざまな ◇L.varius(=変化する、多様の)  



出現頻度: 中くらい

日本の高校生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 vary    変化する、変わる ◇Lvariousの動詞形  
 variation    変化、変動 ◇L.variatio「多様性、変化をつけること」  
 varied    さまざまの、種々の、変化のある  
 variable    変わりやすい、変化に富んだ、(数)変数  
 invariably  in=not  変わることなく、いつも、必ず  



出現頻度: やや低い

日本の学生が大学受験を目指す頃に学ぶ英単語です。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 variant    (同種の物の間で)相違した、不同の  
 variance    (統計)分散、変動  
 variously    さまざまに  
 variegated    雑種の、まだらの ◇L.variegare「さまざまな色にする」  



出現頻度: とても低い

英米の高校生レベルの語彙です。このレベルになると語彙は 15,000 語を超えます。見慣れない複雑な英単語が増えますが、よく見てみると、意外と語源のイメージを応用できます。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 invariable    (数)不定(数)の、変えられない  
 invariant    (数)不定数、不変項(者)  
 variability    変わりやすいこと、可変性  
 variorum    原典の異文を収めた、集注版