語源の広場

『英語耳』松澤喜好、『日本語と英語をつなぐ』すずきひろし、『Gogengo!』角掛拓未が送る、英語の語源をさまざまな切り口でお伝えするコンテンツです。

303 salary「塩」L.sal, F.sel

(16語) サラリー salaryとはローマ兵が塩 (L.sal) を買うためにもらったお金が語源です。つまり給料ですね。塩は当時の貴重品です。

英語の塩 saltの語源は古英語 O.E.sealtです。仏語の塩は F.selです。どちらも綴りが似通っていてつながりを感じます。

 

ソース sauceのもとも塩に関係していました。仏語も sauceです。

出現頻度: 高い

日本の中学生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 soldier    兵隊 (salaryをもらった人) ◇L.solidus「堅い、頑丈な」、F.soldat発音[ソルダ]  



出現頻度: 中くらい

日本の高校生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 salary    給料(ローマの兵隊の塩を買う金、サラリー ◇L.sal「塩」からL.salarium「ローマの兵隊に払った塩を買うためのお金」つまり給料。(L.argentum「銀、銀貨、貨幣」で払った?)  
 salt    塩 ◇OE.sealt=salt。F.sel「塩」  
 salad    サラダ(塩を加えるから) ◇F.salade  
 sauce    ソース ◇sallere「塩味をつける、塩漬けにする」。F.sauce  
 sausage    ソーセージ(塩で味付け) ◇L.salsus【形】塩漬けにした  



出現頻度: やや低い

日本の学生が大学受験を目指す頃に学ぶ英単語です。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 salty    塩辛い、辛辣な  
 salaried    月給取りの、俸給を受ける  
 saucer    受け皿  
 salsa    (音楽/ ダンス)サルサ (ラテンアメリカ系) ◇スペイン語 salsa「ソース」  



出現頻度: とても低い

英米の高校生レベルの語彙です。このレベルになると語彙は 15,000 語を超えます。見慣れない複雑な英単語が増えますが、よく見てみると、意外と語源のイメージを応用できます。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 saltcellar / salt cellar      
 salariat    サラリーマン階級 ◇F.proletariat 労働者階級 (ブルジョワに対する)との連想  
 saucy    なまいきな、ずうずうしいい、(食料)ソースのかかった  
 soldierly    軍人らしく  
 salami    サラミ、サラミソーセージ ◇L.salasamen「塩漬け食品」  
 saline    塩辛い、塩気のある、【名】塩類