語源の広場

『英語耳』松澤喜好、『日本語と英語をつなぐ』すずきひろし、『Gogengo!』角掛拓未が送る、英語の語源をさまざまな切り口でお伝えするコンテンツです。

188 manen, main「滞在する」L.manere

(12語) remain「とどまる、残る」はラテン語L.remanere【動】「とどまる、残る」が語源d、re-後に+L.manere「とどまる」と分解できます。

 mansion「マンション」はL.mansio【名】「滞在、住居」が語源です。

 permanent「永久に」もL.manereが語源の合成語です。ラテン語のL.permanens【形】は「長く続く」という意味でした。「永遠の」の意味は後期ラテン語LLで入り、英語に受け継がれました。

出現頻度: 高い

日本の中学生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 remain  re-後に  残る、とどまる ◇L.remaneo/ remanere 残る、とどまる、存続する、L.re後ろに+manere(=とどまる)  



出現頻度: 中くらい

日本の高校生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 permanent  per完全  永久の、永続の ◇L.permanens【形】長く続く、「永遠の」の意味は後期ラテン語LLで入った。L.per完全に+manere(=留まる)  
 remaining  re-後に  残りの、その他の  
 mansion    大邸宅、マンション ◇L.manere【動】滞在する ->L.mansio【名】(=滞在、住居、宿屋)  
 remainder    残り、剰余、遺跡  



出現頻度: やや低い

日本の学生が大学受験を目指す頃に学ぶ英単語です。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 remnant  re-後に  (しばしばpl)残り、残余、くず、はぎれ  



出現頻度: とても低い

英米の高校生レベルの語彙です。このレベルになると語彙は 15,000 語を超えます。見慣れない複雑な英単語が増えますが、よく見てみると、意外と語源のイメージを応用できます。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 immanent  im-中に  内在的な、(神が宇宙に内在するという)(宇宙)内在の ◇LL.immanere im-中に+manereとどまる、泊まる、存続する  
 immanentism  im-中に  (神学)神が宇宙に内在しているという理論 ◇in+manere(=とどまる)  
 permanency  per 完全  永久、永続(性)  
 permanence  per 完全  永久、永続(性) ◇L.permaneo/ permanereとどまる、持続する  
 permanently  per 完全  永久に、永続的に  
 remains  re-後に  残存物、遺跡