語源の広場

『英語耳』松澤喜好、『日本語と英語をつなぐ』すずきひろし、『Gogengo!』角掛拓未が送る、英語の語源をさまざまな切り口でお伝えするコンテンツです。

249 パン、company「パン、仲間」L.panis

(9語) 英単語のパンはbreadですので、ラテン語L.panis「パン」は、ほとんど英単語には有りません。唯一、pantry「倉料貯蔵室」にパンつまり食料の意味が入っています。またpanada「パンがゆ」もそうですね。

 companyには、L.panis「パン、食物」の意味が入っています。俗ラテン語 companio「食事を共にする仲間」からは仏語のcompagnie(コンパ二と発音)「連れ、会社」が派生して、英語ではcompanyとなりました。

出現頻度: 高い

日本の中学生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 company    会社、交際、同席の人々
◇俗ラテン語 companio「食事を共にする仲間」com-(=together) が古フランス語 compaignieを経て英語に入った。
 



出現頻度: 中くらい

日本の高校生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 accompany  ac 一緒  伴う、同行する、伴奏する ◇仏語 accompagner 一緒に行く、ac-(一緒に)  
 companion    仲間、つれ ◇仏 compagnon(コンパニョンと発音)、英語はgが落ちた  



出現頻度: やや低い

日本の学生が大学受験を目指す頃に学ぶ英単語です。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 accompaniment    付き物、付随物、(楽)伴奏  
 companionship    仲間づきあい、交わり ◇com(=いっしょに)+panis(=パンを食べる間柄)  



出現頻度: とても低い

英米の高校生レベルの語彙です。このレベルになると語彙は 15,000 語を超えます。見慣れない複雑な英単語が増えますが、よく見てみると、意外と語源のイメージを応用できます。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 accompanist    伴奏者、同伴者  
 companionable    人付き合いの良い、気さくな  
 pantry    倉料貯蔵室、食器室、(ホテルなどの)配膳室 ◇-try(=場所)  
 panada    パンがゆ