語源の広場

『英語耳』松澤喜好、『日本語と英語をつなぐ』すずきひろし、『Gogengo!』角掛拓未が送る、英語の語源をさまざまな切り口でお伝えするコンテンツです。

nati, natu 「生まれる」 (L.nascor)

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(32語) ラテン語L.nascor 「生まれる」が語源です。ラテン語の形容詞は L.naturalis 「天然の、生まれつき」です。

国 nation と自然 nature は綴りが似ているので、もしかしたら語源が同じかと思いませんか。実は「生まれる」という語源の意味でつながっています。

Nationはその国で生まれた人々の意味で「国民」。その国民が住む「国家」の意味です。
Natureは「生まれる」ことで天然に持っている「自然な気質」から、「自然」、「気質、本質」などの意味があります。

ルネッサンス RenaissanceもL.nascor「生まれる」が語源です。再び(re) 文芸が生まれるというイメージの文芸復興の意味です。renaissanceは英語では、renaissance(仏語の影響)ともrenascence(イタリア語の影響)とも綴ります。

出現頻度: とても高い

日本の中学生や高校一、二年生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 nature    自然、本質  L.natura 出生、自然、気質
 natural    自然の、天然の、自然発生的な、生まれつきの(才能など)  L.naturalis 天然の、生まれつきの
 nation    国民、国家、民族(生まれたもの)  
 national    国家の、国民の、全国的な  
 international  inter 間  国際的な、国家間の  



出現頻度: 高い

日本の高校二、三年生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 naturally    自然に、生まれつき、ふだん通りに  
 native    …生まれの人、生まれつきの、土着の、ネイティヴの  L.nativus 生まれつきの
 nationalist    国家主義者  



出現頻度: ふつう

日本の学生が大学受験を目指す頃に学ぶ英単語です。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 naive    人を信じすぎる、純真な、ナイーブな、天真爛漫な、無邪気な  仏語 naïf/naïve 人を信じすぎる、ナイーブな
 nationalism    国家主義  
 nationality    国籍、(財産など)帰属国  
 nationwide    全国的規模の  



出現頻度: 低い

日本の大学生や社会人が必要な時期に習う英単語です。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 nationalize    国営にする、独立国家とする、帰化させる  
 nationalistic    民族主義的な、愛国主義的な  
 innate  in 中  先天的の、生まれながらの  L.innatus生まれつきの
 renascence  re 再び  再生、復興、再流行、 renaissanceとも綴る  L.nascens 生まれたばかりの



出現頻度: とても低い

英米の高校生レベルの語彙です。このレベルになると語彙は 15,000 語を超えます。見慣れない複雑な英単語が増えますが、よく見てみると、意外と語源のイメージを応用できます。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 naturalize    帰化させる、国籍を与える、市民権を与える  
 naturalization    帰化、移入、(環境に)順応  
 internationally  inter 間  国際的に  
 internationalize  inter 間  国際的にする、国際管理の下に置く  
 internationalist  inter 間  国際主義者、国際関係・法に詳しい人  
 internationalization  inter 間  国際化、国際管理下に置くこと  
 nationally    国家的に、全国規模で  
 denationalize  de 非  民営化する、非国有化する、の国籍を奪う  
 denationalization  de 非  非国有化、民営化  
 nationalization    国営化、国有化  
 nativity    出生、誕生、
 Nativity:キリスト降誕
 
 naively    無邪気に、単純に  
 naïvety    純真さ、無邪気さ、世間知らず  
 innately  in 中  生まれつき L.innatus生まれつきの
 renascent  re 再び  再生する、よみがえる、復活しつつある  
 Renaissance  re 再び  文芸復興、ルネッサンス