語源の広場

『英語耳』松澤喜好、『日本語と英語をつなぐ』すずきひろし、『Gogengo!』角掛拓未が送る、英語の語源をさまざまな切り口でお伝えするコンテンツです。

284 punish, pain「刑罰」L.poena

(23語) punish「罰する」もpain「苦痛」も語源はGk.poine「刑罰」ラテン語に入り L.poena「=penalty 刑罰」です。

 

「苦痛」の意味が出てきたのは、刑罰には苦痛を伴うイメージからです。


L.paenitentia 「ざんげ」が語源のpenitenceもこのページで取り上げます。L.poena「刑罰」とつながっているようですが、良く分かりません。

出現頻度: 高い

日本の中学生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 pain    痛み、苦痛 ◇Gk.poine刑罰、ラテン語に入り L.poena=penalty 「刑罰」。
「苦痛」の意味が出てきたのは、刑罰には苦痛を伴うイメージから。
 



出現頻度: 中くらい

日本の高校生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 painful    痛い、骨の折れる、苦しい  
 penalty    刑罰、罰金、違約金、ペナルティ  
 punish    罰する、酷評する、ひどい目にあわせる ◇L.poena刑罰、L.punire 罰する  
 punishment    処罰、刑罰  



出現頻度: やや低い

日本の学生が大学受験を目指す頃に学ぶ英単語です。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 painfully    苦しんで、骨折って、痛んで  
 painless    痛くない、苦痛が無い  
 painlessly    苦痛なく  
 painkiller    痛み止め、鎮痛剤  
 painstaking    丹念な、(作品など)苦心した、骨の折れる  
 penal    刑罰の、刑事上の ◇L.poena【名】=punishiment 刑罰、 L.poenalis【形】  
 penalize    有罪を宣告する、罰則を適用する  
 punitive    罰の、刑罰の、応報の ◇L.punire 罰する  
 impunity    刑罰を受けない事、無難(罪が無い事)  



出現頻度: とても低い

英米の高校生レベルの語彙です。このレベルになると語彙は 15,000 語を超えます。見慣れない複雑な英単語が増えますが、よく見てみると、意外と語源のイメージを応用できます。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 penitence    後悔、ざんげ ◇L.paenitentia ざんげ   
 penance    ざんげ、後悔、罰する(罪を犯した罰) ◇L.paenitentia ざんげ  
 penitent    後悔した  
 penitential    懺悔(ざんげ)の、改心の  
 penitentiary    (後悔させるための場所)悔罪所、刑務所、更正施設 ◇-ary(=場所)  
 repent    後悔する、ざんげする、くやしがる ◇L.paenitere 悔いる、re-強意  
 repentance    後悔、ざんげ  
 repentant    【形】後悔する、遺憾に思う  
 punishable    罰せられるべき、罰することができる