語源の広場

『英語耳』松澤喜好、『日本語と英語をつなぐ』すずきひろし、『Gogengo!』角掛拓未が送る、英語の語源をさまざまな切り口でお伝えするコンテンツです。

41 cande, candl「白熱、輝く」L.candere

(18語) candle「ろうそく」、はラテン語L.candere「白く輝く」が語源です。

関連する主なラテン語には、L.candela ろうそく、 L.candidatus 白衣を着た、L.candescere 輝き始める、L.candere 輝く、白く輝く;の4語が有ります。

 選挙の「立候補者」candidateはラテン語のL.candidatus「白衣を着た」が語源です。古代ローマでは、立候補者は白衣のトーガを着て選挙活動をしていたからです。

出現頻度: 高い

日本の中学生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 candidate    立候補者、志願者◇L.candidatus「=白衣を着た」。ローマ時代は候補者が白い上着で街を歩いた  



出現頻度: 中くらい

日本の高校生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 candle    ろうそく ◇L.candere(=to shine、to grow white)  



出現頻度: やや低い

日本の学生が大学受験を目指す頃に学ぶ英単語です。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 candid    率直な、正直な、公正な  
 candidacy    立候補、立候補の資格 ◇L.candidatus 白衣を着た  
 candlestick    ろうそく立て  
 chandelier    シャンデリア ◇L.candelabrum ろうそく立て。chのつづりは仏語の影響、仏語:chandelierは同綴り  
 incendiary  in に  放火の、火災になりやすい ◇L.incendiarius fire-raising火災を起こす。in-に++cense火をつける  
 incense  in に  香(こう)、芳香、香をたく、②激怒させる ◇in-に+cense火をつける  



出現頻度: とても低い

英米の高校生レベルの語彙です。このレベルになると語彙は 15,000 語を超えます。見慣れない複雑な英単語が増えますが、よく見てみると、意外と語源のイメージを応用できます。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 candela    (光学)カンデラ、Cd、光度の基本単位 ◇L.candela ろうそく  
 candelabrum / canderabrum    大型しょく台、(数本立てるろうそく台)  
 candescence    白熱、輝く白さ  
 candescent    白熱の、白熱光を出す  
 candlelight    ろうそくの明かり  
 candor / candour    (言葉の)率直さ、正直さ◇candidの名詞形  
 chandler    ろうそく商人、雑貨商人  
 chandlery    ろうそく店、雑貨店  
 incandesce  in 強意  白熱させる  
 incandescent  in 強意  白熱光の、まばゆいほどの  
 incandescence  in 強意  白熱光、熱烈