語源の広場

『英語耳』松澤喜好、『日本語と英語をつなぐ』すずきひろし、『Gogengo!』角掛拓未が送る、英語の語源をさまざまな切り口でお伝えするコンテンツです。

325 (con)sider 「星」L.sidus

(21語) consider「よく考える」とdesire「強く望む」は「星」で語源的につながっていると考えられています。desireは de=not + Lsidus 星、つまり星が見えない状態にいるので、星が見たいと熱望することが背景にあるというのです。

consider「よく考える」の語源はL.considerare「熟考する」です。これはcon完全に+L.desiderare「熱望する」に分解されます。L.desicerareは de=not + L.sidus「星」に分解されて、「星が見えなくなったので、星が見えるように熱望する」というL.sidus「星」が絡んでいるという説があります。

 

 desire「強く望む」も de=not + sider星、星が見えなくなって惜しむ、星を欲するが語源だろうと「星」がらみのようです。

出現頻度: 高い

日本の中学生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 consider    熟考する,、よく考える、(念入りに)調べる◇L.considerare(=星占いで星をよく観察する) → con+L.desiderare熱望する、L.sidus「星、星座、天体」  
 considerable    かなりの、多数の、無視できない  
 desire    強く望む、◇de=not+sider(L.sidus星) = 星が見えなくなる → 惜しむ、欲する。L.de sidere=from the stars  



出現頻度: 中くらい

日本の高校生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 consideration    考慮、思いやり  
 considering    【前】【接】…を思えば  
 desirable    望ましい、願わしい、好ましい  



出現頻度: やや低い

日本の学生が大学受験を目指す頃に学ぶ英単語です。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 considerably    少なからず、かなり  
 considerate    思いやりのある、情けのある  
 reconsider    考え直す、再考する  



出現頻度: とても低い

英米の高校生レベルの語彙です。このレベルになると語彙は 15,000 語を超えます。見慣れない複雑な英単語が増えますが、よく見てみると、意外と語源のイメージを応用できます。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 considerately    思いやり深く  
 inconsiderable    重要でない、取るに足らない  
 inconsiderate    思いやりのない、軽率な  
 desiderate    願望する、要望する ◇L.desiderare熱望する  
 desiderative    (文法)願望の、願望を示す  
 desideratum    あってほしい事、(希望)要件  
 desirability    望ましさ、望ましい状態  
 desirous    【形】(叙述的に)望んで、欲しがって、熱望して  
 reconsideraton    見直し、再考  
 sidereal    星の、星座の、恒星の  
 undesirable    望ましくない、好ましくない  
 undesirability    好ましくないこと