語源の広場

『英語耳』松澤喜好、『日本語と英語をつなぐ』すずきひろし、『Gogengo!』角掛拓未が送る、英語の語源をさまざまな切り口でお伝えするコンテンツです。

372 tricate「めんどうなことになる」L.tricare

(9語) L.tricare「遅れる、もつれる、めんどうなことになる、苦しむ、L.tricae「やっかいなこと、めんどうなこと」

 

intrigue「興味をそそる、おもしろくてたまらない、陰謀を企てる」の綴りにはgueがありますが、語源はL.tricareです。L.intricareが仏語intriguerを経て intrigueになったのです。

 

出現頻度: 中くらい

日本の高校生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 intriguing    興味をそそる、おもしろくてたまらない、陰謀を企てたような(皮肉な) ◇綴りはL.intricareが仏語intriguerを経て intrigueになった。  



出現頻度: やや低い

日本の学生が大学受験を目指す頃に学ぶ英単語です。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 intrigue    興味をそそる、陰謀を企てる 、【名】陰謀◇綴りのgueは、L.intricareが仏語intriguerを経たもの  
 intricate    もつれた、錯綜した ◇L.in+tricae = L.intricare「(困難に)巻き込む、紛糾、[当惑]させる)  
 inextricably  in=not  切り離せないほどに、解決できないほどに、密接に  



出現頻度: とても低い

英米の高校生レベルの語彙です。このレベルになると語彙は 15,000 語を超えます。見慣れない複雑な英単語が増えますが、よく見てみると、意外と語源のイメージを応用できます。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 extricate  ex 出る  解き放つ、救い出す ◇L.ex+tricare(=もつれる、困難におちいる)  
 extrication  ex 出る  解放、救出、脱出  
 inextricable  in=not  (もつれて)ほどけない、(問題が)解決できない  
 intricacy    こみいっていること、複雑さ  
 intriguingly    興味深いことに