語源の広場

『英語耳』松澤喜好、『日本語と英語をつなぐ』すずきひろし、『Gogengo!』角掛拓未が送る、英語の語源をさまざまな切り口でお伝えするコンテンツです。

265 philo(sophy)「愛好」Gk.philosophia

(15語) philosophy「哲学」の語源は、ギリシャ語の Gk.philosophia,、ラテン語に入りL.philosophia。 philo-=loving(愛好の) + sophia=knowledge, wisdom(知識)を」合成したphilosophyは「哲学」なのです。

 フィルハーモニック philharmonicは、phil「愛好」+harmonic「ハーモニー(和音)の美しい」に分解できます。

 

出現頻度: 中くらい

日本の高校生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 philosophy    哲学、哲学体系、人生観、見解、 ◇Gk.philosophia, L.philosophia philo-=loving「愛好する」 + sophia=knowledge, wisdom「知識」。sophia(=wisdom 知)  
 philosopher    哲学者  
 philosophical    哲学の  



出現頻度: やや低い

日本の学生が大学受験を目指す頃に学ぶ英単語です。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 philharmonic    音楽好きの ◇harmonic「響きの美しい、倍音」  



出現頻度: とても低い

英米の高校生レベルの語彙です。このレベルになると語彙は 15,000 語を超えます。見慣れない複雑な英単語が増えますが、よく見てみると、意外と語源のイメージを応用できます。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 philately    切手収集 ◇ateleia(=切手)  
 philanthropy    博愛、人道主義  ◇anthoropy(=人間)  
 philanthropic    博愛の、人道主義の  
 Anglophile    親英派、Anglo Saxon好きの  
 audiophile    オーディオ愛好家  audio オーディオ
 cinephile    映画愛好家  cine 映画
 philanderer    女たらし、カジュアルセックスする男  
 toxophilite    弓術を好む人 ◇toxo(=弓術)  
 bibliophile    愛書家 ◇biblio(=書物)  biblio 書物
 philosophist    詭(き)弁家、えせ哲学者  
 philology    文献学、(歴史)言語学 ◇Gk.philologia「学問好き、文献学」logos(=word)