語源の広場

『英語耳』松澤喜好、『日本語と英語をつなぐ』すずきひろし、『Gogengo!』角掛拓未が送る、英語の語源をさまざまな切り口でお伝えするコンテンツです。

155 labor「働く、骨折る」L.labor

(15語) labor「働く、ほねおる」の語源はラテン語のL.laborareです。同じ綴りではラテン語L.labor【名】「骨折り、労働」です。

 動詞の活用形はL.laboro/ laborare/ laboravi/ laboratum【動】働く、骨折る

一方で、workの語源は古英語OE.werc/weorc【名】、OE.wyrcan【動】です。

workは目的達成のために意思をもって働く、laborには働くこと自体、骨折りのイメージが有ります。

出現頻度: 高い

日本の中学生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 labor / labour(英)    労働、精出して働く ◇L.laborare(=work働く)  
 work    仕事、業務、【動】働く、  



出現頻度: 中くらい

日本の高校生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 collaboration  col 共に  共同作業、共同制作、コラボレーション◇L.collaborare「一緒に働く」の【過去分詞形】L.collaboratusより  
 elaborate  e-強意  念入りにつくる、入念な、骨を折って作った =work out ◇L.elaborare「骨折る」 e(=強意)  
 laboratory    研究室、実験室、ラボ  



出現頻度: やや低い

日本の学生が大学受験を目指す頃に学ぶ英単語です。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 collaborate  col 共に  共同して働く、協力する、コラボする ◇L.collaborare「一緒に働く」の【過去分詞形】L.collaboratusより  
 collaborative  col 共に  協力的な、共同作業による  
 collaborator  col 共に  共同作業者、協力者  
 laborer / labourer(英)    労働者  



出現頻度: とても低い

英米の高校生レベルの語彙です。このレベルになると語彙は 15,000 語を超えます。見慣れない複雑な英単語が増えますが、よく見てみると、意外と語源のイメージを応用できます。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 collaborationist  col 共に  (占領軍などへの)(敵を利する)協力者、裏切り者  
 elaboration  e-強意  念入りにつくること、入念に仕上げること、丹精  
 elaborately  e-強意  念入りに、丹念に  
 labored    念入りの、苦心して作った  
 laborious    骨の折れる、困難な  
 labor-saving    人手を省く、労働節減の