語源の広場

『英語耳』松澤喜好、『日本語と英語をつなぐ』すずきひろし、『Gogengo!』角掛拓未が送る、英語の語源をさまざまな切り口でお伝えするコンテンツです。

243 operator「オペレーター」L.operor

(18語) オペレータ operatorの語源はラテン語のL.operor/ operari/ operatus sum 「働く、従事する」です。

 オペラ opera も同じ語源です。ラテン語の【名】L.opera【名】仕事、労力、行為、作品 (trouble, pains, service)ですね。

 オフィス office の語源もL.operorにたどれます。L.officium 「責務 、サービス」が語源で、それは op(er)=work +facere(=do行う)に分解できます。

出現頻度: 高い

日本の中学生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 office    任務、事務所、役所 ◇L.officium 責務 → op(er)=work +facere=do 行う、つまりサービスを行う(所)です。  
 officer    警官、公務員、将校  
 official    公務の、公式の、公認の  
 operate    (機械などを)作動する、仕事をする、(医)手術を行う  
 operation    はたらき、作用、手術、オペレーション ◇operari(=働く) < opus (=労働、仕事)  



出現頻度: 中くらい

日本の高校生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 opera    オペラ、歌劇 ◇L.opus(=作品)   
 co-operate    協力する、共同する L.cooperari co=with+L.operari 働く  
 operator  

 (機械の)操作者,

オペレーター

 
 operational    運転可能な、操作上の  
 operative    【形】仕事をする、効力がある、作業の  



出現頻度: やや低い

日本の学生が大学受験を目指す頃に学ぶ英単語です。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 cooperative    協同の、協力の  
 officially    【副】公務上、公式に  
 opus    (音楽)作品 ◇L.opus(=work 作品 ) 例:ショパンの作品番号な  



出現頻度: とても低い

英米の高校生レベルの語彙です。このレベルになると語彙は 15,000 語を超えます。見慣れない複雑な英単語が増えますが、よく見てみると、意外と語源のイメージを応用できます。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 cooperation    協同、協力、協業  
 officious    【形】おせっかいな、威張っている  
 officiate    職務を行う、公式な資格で行う  
 operetta    オペレッタ(軽い内容のオペラ)  
 operand    (電算)オペランド、演算数