語源の広場

『英語耳』松澤喜好、『日本語と英語をつなぐ』すずきひろし、『Gogengo!』角掛拓未が送る、英語の語源をさまざまな切り口でお伝えするコンテンツです。

268 please「喜ぶ」L.placere

(22語) もともとは「なだめる」と言う意味のラテン語L..placeo(1人称)/ L.placere(原形)は、古仏語 plaisirを経由して、英語に入り、「なだめる」よりも「喜ばせる、楽しみ」の意味が強くなりました。

 良く使われる please 「プリーズ、どうぞ」の語源もL.placereです。pleaseは1音節の短い単語なので古英語のようですが、語源は違います。

出現頻度: 高い

日本の中学生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 please    プリーズ、どうぞ、すみませんが、【動】喜ぶ  ◇L.placeo/ L.placere 「=appease= なだめる」が古仏語 plaisir経由で英語に入った。仏語 F.plaire 気に入る、喜ばれる。仏語 F.plaisant 快適な。仏語 F.plaisir 楽しみ、喜び  



出現頻度: 中くらい

日本の高校生が学ぶ英単語が多いです。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 pleasant    愉快な、気持ちの良い ◇仏語 plaisant 快適な  
 pleasure    楽しみ、喜び、プレジャー  
 unpleasant  un=not  不愉快な、いやな、人に不快感を与える  



出現頻度: やや低い

日本の学生が大学受験を目指す頃に学ぶ英単語です。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 complacent    自己満足した、悦に入った ◇L.complacere「とても喜ばしい」、com=いっしょに  
 complacency    自己満足、楽観  
 implacable  im=not  なだめがたい、和解しにくい ◇L.im=not+placable  
 placid    静かな、穏やかな ◇【形】L.placidus 静かな、穏やかな  
 displeasure  dis=not  不愉快  



出現頻度: とても低い

英米の高校生レベルの語彙です。このレベルになると語彙は 15,000 語を超えます。見慣れない複雑な英単語が増えますが、よく見てみると、意外と語源のイメージを応用できます。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 complaisant    あいそのいい、丁寧な、人の機嫌をとる ◇complacentの類語。complaint「苦情」は似ていますが、語源が別です。  
 complacence    自己満足、安心感  
 placable    なだめやすい、おだやかな、 ◇L.placeo/ L.placere(=appease) = なだめる  
 implacably    執念深く、なだめがたく  
 placate    なだめる、慰める  
 placation    なだめること  
 placatory    【形】なだめの、和解的な  
 placidly    穏やかに、落ち着いて  
 placidity    平静、落ち着き ◇【形】L.placidus 静かな、穏やかな  
 pleasantly    愉快に、気持ちよく  
 pleasantry    【名】上機嫌、ひょうきん、冗談  
 displease    人を不機嫌にする、不快にする  
 unpleasantly    不愉快に