語源の広場

『英語耳』松澤喜好、『日本語と英語をつなぐ』すずきひろし、『Gogengo!』角掛拓未が送る、英語の語源をさまざまな切り口でお伝えするコンテンツです。

torqu-, tort- 「ひねる、ねじる」

#132 (19語)「ひねる、ねじる」 L.torquere
「ねじる、ひねる、曲げる、回す」が語源の意味ですが、代表的な単語が torture「拷問、苦しめる、拷問する」です。拷問は関節を「ねじる、ひねる、曲げる、回す」していたのです。

 接頭辞が付くと、どうしても関節に対する拷問のイメージがさらに付きまとい、個人的にグロテスクな感じがする語です。その分、接頭辞のイメージ作りに役立ちますが・・・。

L.contorquere 「曲げる、ぐるぐる回す」 con-間接をねじくるイメージ

L.distorquere 「捻じ曲げる、拷問にかける」dis-外す 脱臼させるイメージ

L.extorquere  「関節を外す」 ex-外に、外して ラテン語も「関節を外す」意味でした。

L.retorquere 「後ろへ曲げる」 re-逆方向に (逆関節技で痛そう)

 

出現頻度: とても高い
出現頻度: 高い

日本の高校二、三年生が学ぶ英単語が多いです。

 

単語 接頭辞 意味 語源解説
 torture    拷問、苦痛(身体をねじり責める) ◇tort-ねじる+ -ure 動作  





出現頻度: ふつう

日本の学生が大学受験を目指す頃に学ぶ英単語です。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 distort  dis 離す  (形を)ゆがめる、曲げる ◇外へねじ曲げる ◇捻じ曲げる、拷問にかける  L.distorquere
 retort  re 逆に、返して  言い返す、やり返す ◇ねじり返す、仕返しをする  L.retorquere
 torch    たいまつ(ねじられているから)  

 

>出現頻度: 低い

日本の大学生や社会人が必要な時期に習う英単語です。

 

単語 接頭辞 意味 語源解説
 distortion  dis 離す  歪曲、ゆがみ、音のひずみ  L.distorquere
 extortion  ex 出す  ゆすり、強要 ◇L.extorquere ねじり取る、関節をはずす  L.extorquere
 torment    苦痛、苦悩、【動】苦しめる、拷問にかける  L.tormentum 撚った縄、綱、拷問台、苦痛
 tortoise    亀(脚がねじれている)  
 tortuous    ねじ曲がった (cf torturous)  L.totuosus ねじれた、曲がった

 

 

出現頻度: とても低い

英米の高校生レベルの語彙です。このレベルになると語彙は 15,000 語を超えます。見慣れない複雑な英単語が増えますが、よく見てみると、意外と語源のイメージを応用できます。

単語 接頭辞 意味 語源解説
 contort  con 共に  ゆがめる、ねじ、曲解する ◇共にねじる ◇L.contorquere ぐるぐる回す、曲げる  L.contorquere
 contortion  con 共に ねじれ、ゆがみ  L.contorquere
 extort  ex 出す  (金銭を)ゆする、強要する ◇ねじり出す  L.extorquere
 extortionate  ex 出す  【形】(要求が)過度な、法外な  L.extorquere
 retortion  re 逆、後ろ  ねじること、曲げること、反射、報復  L.retorquere
 tormentor    苦しめるもの、悩ますもの  
 torque   ( 物理)トルク、(古代ブリトン等の)首輪  
 torsion    ねじれ、よじれ、トーション(ねじり力)  
 torturous    拷問の、苦しめる  
 torchlight    たいまつの明かり (ねじられているから)  

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